「出雲」に乗って初詣③(終点出雲市)
2005年1月3日、松江。
さっき米子で22分も停車したばかりなのに、今度は松江で11分停車。「出雲」は少しも急ぐ気配を見せず、10:23発の1003D特急「スーパーおき3号」新山口行きに抜かれるのを待ちます。10:22には1022M特急「やくも12号」が岡山へ向けて出発していきました。
10:15、松江到着。
宍道湖が見えてくると終点は近い。
車内は静かで、どこかけだるい。
松江を出ると、途中停車駅は宍道を残すのみ。香住からヒルネ区間になっているはずですが、我が2号車の車内はほとんどの乗客が降りてしまいすっかり静かになってしまいました。終点間近の夜行列車のこの静かさがたまらなくいとおしく感じられます。
やがて車窓右手に宍道湖が広がり、乃木、玉造温泉、来待と通過すると、木次線が分かれる宍道。そして宍道を出て15分で、「出雲」はとうとう終点出雲市に到着しました。走行距離は898.2キロ、13時間47分の旅が終わりました。かつて最盛期には一日二往復が浜田と知井宮(現・西出雲)へ走っていたこともあった寝台特急「出雲」。このまま江津、浜田、益田方面へずっと乗り続けたい気持ちです。
やがて車窓右手に宍道湖が広がり、乃木、玉造温泉、来待と通過すると、木次線が分かれる宍道。そして宍道を出て15分で、「出雲」はとうとう終点出雲市に到着しました。走行距離は898.2キロ、13時間47分の旅が終わりました。かつて最盛期には一日二往復が浜田と知井宮(現・西出雲)へ走っていたこともあった寝台特急「出雲」。このまま江津、浜田、益田方面へずっと乗り続けたい気持ちです。
降り際に車内からデッキへ続く扉の上を見ると、我が2号車には、「オハネ25-144」と「2号車」という表示の下に「富士重工 昭和51年」というプレートがありました。2006年3月、「出雲」は廃止という運命をたどります。走り続けて29年めのこの車輌が選んだ終焉の地は、日本中の神々が集まるここ出雲の地だったのです。
10:57、終点出雲市。
おつかれさま~(出雲市駅にて)。