毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

春の風物詩「沙塵暴」到来

 2007年3月31日、中国瀋陽。

 今朝目が覚めて(10時頃だけど)、窓を開けたら、なんだか外が暗い……
 ゆうべ雨が降ったけれど今日も天気は悪いのかなどと思って窓の外をよく見ると、雨とか曇りとかにしてはどうも全体がぼんやりと黄色がかっているような……
 
 あっ、わかった!これは「沙塵暴」だ!ついに「沙塵暴」が吹いたのだ。

 確かに、今日近所へ買い物に出たら、黄色い空に太陽が満月のように丸くくっきり見えていて、ちょっと歩いただけで目がしょぼしょぼしてしまったから、間違いない。

 「沙塵暴」というのは「黄砂嵐」のことです。春になると日本列島にも飛んでいきますよね、黄砂。「長崎の春は黄砂と凧揚げ」と言うくらいですし、最近は北海道でも観測されるようになったとか。
 その黄砂が、日本へ飛んでいく前に、中国国内でも吹き荒れます。砂漠化が年々進み、中国東北部でも、モンゴル高原や中国西北部の砂漠地帯、中北部の黄土地帯を起源とする黄砂嵐が年ごとに激しくなっているらしいです。
 
 しかしそれは、春の風物詩でもあります。「沙塵暴」が吹くと、春の訪れです。今年は異常なまでの暖冬だったので「寒さを抜け出し」という感じはあまりしないし、「沙塵暴」は少なくとも4月いっぱいは風と砂塵の激しさを増しながら毎日のように吹き荒れるから困りものだけれど、今日は「春一番」ならぬ「沙塵暴一番」、春が来たなって思いました。

 写真は18階にある我が家の窓から眺めた瀋陽市内南部の様子。なんだか黄色くて粉っぽい感じがするでしょう?(セピア調に修正したのではありませんよ!)

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