毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

飛鳥山の桜

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 上野公園の桜がもう満開になったとニュースで知りました。都心の桜満開は平年より7日も早いとか。

 僕は今年は日本の桜を楽しむことができないので、以前見た桜を思い出してみます。

 僕にとって、東京の桜と言えば、北区にある飛鳥山公園の桜です。
 通っていた大学も飛鳥山公園の近くだったし、1998年から2005年まで住んでいた場所も飛鳥山公園の近くでした。北区なら染井霊園のソメイヨシノもみごとだけれど、飛鳥山公園の桜は鉄道とセットで楽しめるのがよいです。

 最寄り駅は、JR京浜東北線/東京メトロ南北線/都電荒川線・王子駅。王子駅のホームに立つと、線路をはさんで飛鳥山公園の東斜面が見えます。春は桜、初夏はあじさいが美しく咲き誇るのが見え、毎日ホームに上がるごとに季節の移り変わりを感じることができます。
 飛鳥山公園の側には小さな展望台のような場所があり、そこからは、京浜東北線、宇都宮・高崎線、湘南新宿ラインの電車や、王子駅のホームの頭越しに駆け抜ける東北・上越・長野新幹線、そして新幹線の橋脚の隙間からは都電荒川線の小さな電車が行き交うのが、桜や、あじさいや、夏の新緑、秋の紅葉などとともに眺めることができます。

 今年は、飛鳥山公園の桜ももう満開になったでしょうか。
 目をつぶると、桜吹雪の中をかいくぐるように走っていく東北線の列車の姿が浮かんでくるようです。


(上・中:飛鳥山公園内の満開の桜)
(下:王子駅のホームから。いずれも2005年4月9日)