毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

なごり雪、そして東風4型機関車

 2007年3月29日(木)、瀋陽駅。

 なんか冷え込むなあ、と思っていたら、中国瀋陽では今日の午前中、小一時間の間だけでしたけれど、大粒の雪が降りしきりました。瀋陽の緯度は日本の函館と同じぐらいですからこの時期に雪が降ってもおかしくはありませんが、それでもあと3日で4月ですから、今日の雪が瀋陽なごり雪でしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201228.jpg 瀋陽なごり雪。職場の窓から。

 出張者が長春へ行くというので、今朝見送りに瀋陽駅へ行ってきました。今日の瀋陽駅は一昨日の北駅ではなく、1910年建造の赤煉瓦の旧奉天駅のほう。

 長春へ向かうのは、瀋陽08:02発のN111次列車。終点は吉林で、瀋陽を出ると瀋陽北、鉄嶺、開原、長春、九台、吉林の順に停車します。長春到着は11:51、終点吉林到着は13:40で、長春までは305㎞を3時間49分、吉林までは433㎞を5時間38分かけて走る、中国鉄路としては近距離列車です。
 列車は14両編成で、基本的には深緑色の25B型客車でしたが、中間に一両だけ22B型客車がはさまっていました。3~14号車が「硬座(日本で言えば普通座席車)」で、2号車が「軟座(グリーン車みたいなもの)」でこの車両だけなぜかライトグレーにオレンジライン、1号車が乗務員用の「硬臥(三段式B寝台)」でした。乗務員のためには寝台車を用意するところがさすが中国鉄路。
 牽引を担当するのは、ディーゼル機関車「東風4D(DF4D)」型。クリーム色とエンジ色のツートンカラーで出発を待っていました。DF4D-0249号機の所属は「瀋局瀋段」、つまり瀋陽鉄道管理局の瀋陽機関区所属の機関車です。「東風4」シリーズは中国で最大勢力を誇る量産ディーゼル機関車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201234.jpg 「東風4D」型ディーゼル機関車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201240.jpg ちょっと角張った顔つきが特徴。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201244.jpg 北へ向かってまもなく出発。


 しかしながら、僕はどちらかといえば「東風4D」型よりも「東風4」型機関車のほうが好きです。顔がかわいいし、それなのにいかにも力持ちそうな感じがするし。昔は客車と同じような深緑のカラーリングもあったように思いますが、最近は見かけません。となると、僕はやはりオレンジ色のカラーリングの「東風4」型がお気に入りです。N111次列車の向かいのホームに一両停まっていました。オレンジ色の「東風4」型機関車。今日はこれからどんな運用につくのでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201252.jpg 「東風4」型ディーゼル機関車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818201301.jpg ちょっと丸っこい顔が好き。