2005年お正月in青森

　2005年、元旦、青森。

　いつもどおり実家で両親と一緒に年を越し、2005年を迎えました。
　元旦の朝は、餅を焼いて食べた後、ぼちぼちと初詣にでかけます。実家からそう遠くない、自分が通っていた中学校のすぐ近くにある神社へ行きます。初詣と言えばこの神社と決めているので、「ゆく年くる年」で見かけるような明治神宮やら成田山やら鶴岡八幡宮やら年越しのカウントダウンとともに大混雑で盛り上がる初詣というのは経験がありません。

毎年恒例近所の神社で初詣。

　元旦の午後、Uターンの帰京のきっぷを調達しようと、自宅から青森駅へ徒歩で向かう途中、奥羽本線と津軽線が併走する線路沿いを歩いていたところ、突然583系電車がやってきて、慌てて写真を撮りました。おまけに行き先表示幕には「臨時」と表示されています。頭が切れてしまったのですが、どうしてこんなところを原色の583系が？と驚いてしまいました。

「臨時」の行先表示を出した583系。

　この583系の正体は青森駅に着いて判明しました。
　この583系は、青森～秋田間を運行する特急「かもしか」に充当されていたのです。先ほど見かけたのは青森15:17着の2043M特急「かもしか3号」で、折り返しの15:45発秋田行き2046M特急「かもしか6号」もそのまま583系で運行されたようです。2004年10月に発生した新潟中越地震の影響で上越線等が長期にわたって不通になり、「あけぼの」が長期運休になったため、JR東日本秋田支社では「あけぼの」のヒルネ部分に「かもしか」の臨時列車を走らせて対応していましたが、その結果「かもしか」が一日四往復に増えたため、583系を投入してやりくりしていたものと思われます。それにしても、原色の583系「かもしか」、乗ってみたかったです。

青森駅4番線で出発を待つ583系。

方向幕にも「かもしか」が。

到着時の最後尾は雪化粧。

秋田に向けて顔をおそうじ。

　583系「かもしか」を眺めていると、9075M特急「つがる75号」が八戸から到着しました。臨時列車なので国鉄色の485系です。折り返し16:05発9094M特急「つがる94号」になるらしく、先頭車両の雪払いが行われていました。雪国の鉄道運行には本当にいろいろな苦労があるのだなと思いました。

「つがる94号」、雪払い中。

顔がきれいになりました。

　ところで、僕が帰京に利用したのは、1月2日の22M特急「つがる22号」だったのですが、まだ14:48だというのに、青森駅3番線には弘前から14:58に到着予定の「つがる22号」が既に入線していました。おかしいなと思って見ると、車輌は「ムーンライトえちご」用の485系で、「つがる」のヘッドマークも出ていません。どうも豪雪のせいで「つがる22号」は弘前～青森間が運休になり（弘前駅構内の除雪が間に合わず列車の発着ができなくなったらしい）、どこからか調達した「ムーンライトえちご」用485系が急遽青森始発で充てられたようです。中越地震の影響で「ムーンライトえちご」も長期運休を余儀なくされていたので、その車輌を持ってくることができたのでしょう。弘前から「つがる22号」を利用するはずだった乗客は遅れて運行されていた秋田始発の普通列車647M（所定14:31着。実際は15:00過ぎに到着。）で運んだようです。雪国の鉄道運行は、本当にたいへんです。

　「ムーンライトえちご」仕様の「つがる22号」。