韶山9G型
2007年3月27日、瀋陽北駅。
瀋陽と言えば、1910年に日本が建てた旧「奉天駅」、そう、赤レンガの東京駅と同じ辰野式デザインの駅舎の現「瀋陽駅」が鉄道の玄関でしたが、1991年に味も素っ気もない北駅ができて、メインの玄関口は北駅のほうになりました。
開業当時は、欧米でも中国でもごく普通の低いホームでしたが、つい数年前に大改装工事をやって、日本のような高いホームに生まれ変わりました。
瀋陽北駅構内はこんな感じ。
僕が出迎えなければならないのは、北駅に15:00に到着する大連からのT461次列車なのですが、少々早く到着したので、一枚1元(=約15円)の入場券を買ってホーム(中国語では「站台」という)に上がります。すると、まもなく14:35着のやはり大連からのN135次列車が入ってきますとの構内放送が。
そしてやがてずずずず…と入線してきたのが、コレ↓。
そしてやがてずずずず…と入線してきたのが、コレ↓。
韶山9G型電気機関車。
つるりとした側面は中国らしからぬ
客車は古めの25G型客車。
中国ではおなじみのサボ。
初めて近くで見た~~~。 中国東北地区の電化に伴って1998年から投入されたい韶山9型(SS9)電気機関車の改良型として2002年に登場した韶山9G型電気機関車です。最高速度は時速170キロらしい。正面といい側面といい、つるりとしていて、そのカラーリングともあいまって妙にスマートな感じ。つないでいる客車は25G型客車でいささか年季が入っていますが、この機関車は「SS9-0201」ですからかなり新品ではないでしょうか。N135次列車は大連→瀋陽北ジャスト400キロを5時間08分かけて走るいわば「快速」程度の列車なので、韶山9G型では力を持て余し気味だったことでしょう。
などと韶山9G型にうつつを抜かしているうちに、待っていたT461次列車がホームの反対側に入線してきました。ところが、こちらの列車もなんと初めて見かける車体でした。長春軌道客車株式有限公司が自主開発した中国初の動力分散電動型(要するに電車)高速車輌「長白山号」ではないですか。
「長白山」号が大連から到着。
車輌の型としては25DD型。
お客さんを出迎えねばならないという状況にあったため、ちゃんとした写真を撮ることができませんでしたが、このような車輌が瀋陽~大連間に投入されているとは知りませんでした。所要時間が今まで4時間ちょうどだったのが2月か3月あたりから突然30分短縮されてダイヤが変更になっていたので、どうしたのかなとは思っていたのですが、「長白山」号が投入されていたとは。編成は、一般の幹線列車よりは短い10両編成ぐらいだったように見受けました。列車到着が近付くと、出迎えの女性駅員が隊列を組んで歩いてきて各車両ごとに一人ずつドアの停止位置に配置されるのですが、みなさんかわいらしい駅員さんばかりで、「長白山」号というよりはそちらに目が行ってしまっていましたが。
昔ながらの「緑皮車」。