名残の「彗星」、そして火祭り（その23；最終回）

▲「北斗星2号」を牽引して上野駅に到着した「虹ガマ」EF81-95。

　2005年9月3日、とうとう夏休みが終わってしまいました……。

　00:11に青森駅を出発した「北斗星2号」は、東北から北関東、そして残暑厳しい首都圏へと東北本線をひた走り、09:41に上野駅地上ホーム13番線に到着しました。

うえの～うえの～うえの～。

　思えば8月26日の夕方18:50、東京駅を博多行きの最終の「のぞみ」で出発して始まったこの年の夏休みは、南は鹿児島中央駅、北は青森駅まで日本をぐるりと一周したような感じで、途中さまざまな列車たちに出会いました。乗った夜行列車は「ドリームにちりん」「彗星」「日本海3号」、そして「北斗星2号」と4本に及び、まだまだ元気に活躍する夜行列車たちとたくさんともに過ごすことができました（「彗星」はその後廃止になってしまいましたが。）

　その締めくくりの「北斗星2号」を牽いてくれたのはEF81-95でした。そうです、「虹ガマ」です。

　青森駅出発時は、機関車が連結される前に車内に乗り込んでしまったために気づきませんでしたが、上野に到着し、5号車から降りて中央改札口に向かう時に巨大な「EF81」の文字を車体に太く描いた機関車を発見し、驚いたものです。当時はこれが「虹ガマ」だということは全然知らず、のちにみなさんのブログなどを拝見してこの機関車が貴重なものであるということを知りました。

裾回りの白いラインも特徴。

ヘッドマークの七つ星。

　長々と23回にわたって書いてしまった2005年の夏休み紀行はこれにておしまいです。飽きずに、或いは飽きながらも読んでくださったかたが少しでもいらっしゃれば喜びに堪えません。どうもありがとうございました。

▲このヘッドマークを眺めてめでたく夏休みの終了です。