毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にどさまわり⑥(酒田から新潟へ)

【2009年7月4日の追記】

 「いなほ8号」、引き続きリバイバル記事再掲載です。

 そうそう、このときはうれしい偶然が2回ありました。583系国鉄色とすれ違ったことと、キハ28の国鉄急行色を坂町駅で見かけたことです。この記事だけを見ると国鉄時代に戻ったような気がします。そんなこともあってか、「いなほ8号」の約7時間に及ぶトリップは少しも飽きない楽しい旅になりました。

 この急行色のキハ28は今も残っているのでしょうか。今もまだ米坂線には乗車したことがないままなので、そろそろ乗りに行かなくっちゃ。でも米坂線キハ100系に置き換えられてしまったのですよね?乗りたかったなあ、国鉄急行色のキハ28。

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https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132250.jpg坂町駅で見かけた国鉄急行色のキハ28。

 2007年7月9日、「いなほ8号」に乗り続けます。

 鶴岡を出ると再び羽越線は海岸に沿って走り、好天の日本海が堪能できます。左手は険しい山が海岸線にせり出し、わずかの隙間を縫うように、短いトンネルでつなぎながら羽越線の旧線と新線が入り交じって続きます。

 鶴岡、あつみ温泉と停車し、次は府屋に停車だなと思いつつぼんやり窓の外を眺めていたら、大きな右カーブの向こうにちらりと583系とおぼしき配色の列車が視野に入ってきました。なんだあれは??あわててデジカメのスイッチをオンにし、すれ違いざまにとにかくシャッターを切りました。おそらく小岩川駅だったと思います。小岩川駅に「臨時」のヘッドマークを掲出した583系(もちろん秋田車でしょう)が停車してこちらの通過を待っていたようです。写真はうまく撮れなかったけれど、思いもかけず原色583系の活躍を目にすることができました!いったいこの日はどういう運用についていたのでしょう……。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132226.jpg ▲突然現れた583系にあたふたとしてしまいました(^_^ゝ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132230.jpg 今日はどこを走ってきたのだろう。

 府屋を出て越後寒川、今川、桑川と名所「笹川流れ」にやってくると、海岸には奇岩が見られるようになります。素晴らしい夕日も見られるということなので、この日のように天気が良いときにゆっくり笹川流れを訪れて夕日を楽しんでみたいものです。
 桑川運転停車して2003M「いなほ3号」(こちらも絵柄ヘッドマークでした)とすれ違い、村上、坂町と停車して徐々に終点新潟が近づいてきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132234.jpg 笹川流れの奇岩も間近に。

 と、坂町駅で停車した時、反対側のホームを見ると、おやややや?国鉄急行色の気動車が停まっているではありませんか!しかも塗り替えたばかりのようで車体はぴかぴかです。2両編成のようですが、見えたのは「キハ28-2371」で、「新津-新発田-坂町-米沢」のサボがついています。これは米坂線に通常投入されている車両なのでしょうか、それとも臨時か何かの回送なのでしょうか。このカラーの車両は久しぶりに見たのでなんだかすごくうれしいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132242.jpg坂町駅で待機中なのか、キハ28-2371。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818132246.jpg ぴかぴかでかっこいいです。

 やがて12:59、「いなほ8号」は終点新潟に到着しました。青森から6時間52分、しかし海や山の景色といい、すれ違う列車、偶然出会う列車のおもしろさといい、眠ってなどいられない、全然飽きない約7時間の旅でした。

 さ、13:30からは会議です。「いなほ8号」の余韻もそこそこに、早く行かなくっちゃ!