青森を拠点にどさまわり⑤(秋田から酒田へ)
【2009年7月2日の追記】
リバイバル掲載の5回目です。
この日は本当に天気がよく、初夏の青空が気持ちよく広がり、海も山も車窓の景色は全線を通してとっくりと楽しむことができました。特に、羽越線は小さいときから何度も乗る機会があったはずなのですが、こんなに鳥海山を美しく眺めることができたのはこのときが初めてだったような気がします。驚いたのは、ずいぶん長い間鳥海山を車窓に眺めることができること。鳥海山がいかに高く大きいかということと、庄内に広がる平野がいかに広いかということでしょう。
それでは「いなほ8号」乗車記のリバイバルをどうぞ。
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▲「いなほ8号」の車窓からはくっきり鮮やかな鳥海山(南鳥海あたり)。
2007年7月9日(月)、引き続き「いなほ8号」。
08:45、秋田到着ー。停車時間は6分です。
大館など秋田県北地区の停車駅からぼちぼちと乗り込んでいたスーツ姿の人々が秋田で一斉に降り、乗客が入れ替わります。しかし、我が6号車は混むというほどにはなりません。というか、三割ぐらいの乗車率です。「いなほ8号」が秋田駅5番線に到着すると、それを待っていたかのように3番線に到着していた青森行き「日本海3号」がゆっくりと出発していくのが見えました。
6分停車のうちに僕もホームに降りてみますが、ざっと見回したところホームには売店らしきものは見あたらず、駅弁購入の夢はかなえられないまま秋田を出発することに。奥羽本線から分かれて、いよいよ羽越本線に入っていきます。
そこでやってきました車内販売。ちゃんとお弁当がありました!三種類ほど積まれた中で選んだのは「秋田比内地鶏弁当」。秋田比内地鶏の照り焼きスライス、粗挽きそぼろ、ガラスープで炊き込んだ御飯、そしていぶりがっこが添えられて、かなりおいしかったですよー。朝から待ち望んでいた駅弁だけにあっと言う間に完食いたしました。
ついに駅弁にありついた。
地鶏はもちろん、いぶりがっこも。
小砂川辺りで見える日本海。
そして、羽後本荘を過ぎると今度は左の車窓に鳥海山が見えてきます。標高2,236m、秋田・山形が誇る名山です。象潟を出て上浜、小砂川と進むと鳥海山はますます近づいてきて、その雄姿が手に取るように眺められます。もう7月も半ばにさしかかっているというのに、山頂付近にはまだ残雪が見えるのがまたかっこいいです。
▲遊佐あたりから見える残雪を今も残す鳥海山。
10:26、酒田到着。5分停車。先日から特急列車も全車禁煙措置をとりはじめたJR東日本、酒田到着前の車内放送でも「酒田では5分停車しますので、おたばこをお吸いのお客様は、1号車付近のホームに喫煙コーナーがありますのでご利用ください」などと停車時間を利用しての喫煙タイムを呼びかけていました。
その酒田も快晴。ホームに降りてみると、気温もだいぶ上がってきているように感じられました。
その酒田も快晴。ホームに降りてみると、気温もだいぶ上がってきているように感じられました。
快晴の青空に北越色も映えます。
酒田で5分停車。喫煙タイム。
酒田を出発して余目あたりからも鳥海山の美しい姿が見え続けます。今回は天気に恵まれて、素晴らしい鳥海山を存分に楽しむことができました。
ところで、地図で見ると、鶴岡やあつみ温泉、村上あたりからは山形の霊峰・月山も見えるような気がするのですが、今回はどうも気がつきませんでした。月山は羽越線の列車の窓からは見ることができるのでしょうか?
ところで、地図で見ると、鶴岡やあつみ温泉、村上あたりからは山形の霊峰・月山も見えるような気がするのですが、今回はどうも気がつきませんでした。月山は羽越線の列車の窓からは見ることができるのでしょうか?
余目あたりで見える鳥海山。
▲鳥海山をバックに米どころをゆく。