毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

名残の「彗星」、そして火祭り⑭(日豊本線へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112525.jpg日豊本線南部で大活躍の717系(鹿児島中央駅にて)。

 2005年8月30日、鹿児島中央→宮崎。

 鹿児島中央駅前へ出てみたものの、あぢあぢあぢあぢ~。こ、これが南国の暑さというものか。とてもじゃないけど外を出歩く気にはなれない。
 ということで軟弱な僕はさっさと駅に戻り、駅弁「えんこ(遠足)弁当」を購入して、11:39発都城行き6936Mに乗りました。この区間を乗るのは生まれて初めてです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112529.jpg 都城行き6936Mで出発。

 鹿児島中央を出て最初の駅は、かつては鹿児島の中心地であったろう鹿児島駅。風格ある古くて広いホームが時代を感じさせます。そして、鹿児島駅を出ると車窓右手には錦江湾桜島の全景が広がりました。夏霞のせいではっきりは見えないけれど、おお、あれが桜島

 竜ヶ水、重富姶良、帖佐、錦江と錦江湾沿いをしばらく海を眺めながら走ります。夏にぴったりな車窓の風景に思わず見とれてしまいます。この車窓の風景は国分を過ぎると一転し、今度は山間区間です。霧島神宮、北永野田、大隅大川原、北俣、財部と目に眩しい濃い緑を眺めながら行くことになります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112532.jpg 噴煙と雲に霞む桜島錦江湾

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112537.jpg 国分駅でしばらく停車。あぢぢ。

 列車は都城行きですが、一つ手前の西都城で降り、後発の西都城始発の列車を待つことにします。後発の列車というのは、宮崎からの普通列車6877Mの折り返しの13:33発6884M宮崎行き普通列車です。6012M特急「きりしま12号」を先行させてからの出発です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112540.jpg 西都城で6936Mを見送る。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112550.jpg 「きりしま」、ハデ過ぎ!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112544.jpg 宮崎行き6884Mも717系。

 先ほどの霧島神宮からの山間区間もなかなか山深いなと思いましたが、都城の三つ先の山之口から青井岳、田野へ至る区間はまたそれに輪をかけた山間区間でした。青井岳なんて秘境駅と呼んでもよいぐらいなのでは…… 鹿児島中央から宮崎まで、それほど長い区間ではありませんが、海あり山あり町ありでなかなか飽きさせない区間でした。錦江湾を眺めながら食べた「えんこ弁当」も旨かったなー。 

 などと考えているうちに南宮崎到着。ふと窓の外を見れば、ををををっ!南宮崎始発の寝台特急「彗星」が既に機関車をつけた形で待機しているではありませんか!四両編成のブルトレにED76-69が都城方に付いています。ヘッドマークがないのは宮崎方に付けてあるからでしょう。今夕の出発に向けて転線の準備が整っているのですね。

 寝台特急「彗星」。今ここで降りてすぐにでも「彗星」に抱きつきたい気持ちですが、そこはぐっとこらえて終点宮崎まで乗り通します。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818112553.jpg南宮崎駅の中線で休息中の「彗星」。牽引機は3日前に重岡駅で見かけた時と同じED76-69。