雪の倶利伽羅越え(冬のニッポン雪景色;その23)
2013年2月12日、雪の北陸路。
寝台特急「トワイライトエクスプレス」が走り去ったあとを追いかけるのは、07:56に4番線に到着し、「トワイライトエクスプレス」に追い抜かれるのを待っていた、糸魚川発金沢行き普通列車526M。北陸色にはなっていますがデカ目の国鉄急行型が健在です。
2番線には高山本線仕様のキハ120形気動車が停まっています。3両連なっていますが、1両と2両に切り離されています。07:52に到着した猪谷からの849Dが通勤通学輸送のために3両編成で走ってきて、折り返しの08:14発の猪谷行き850Dは2両編成で引き返していくということなのでしょう。
▲2番線に停車中なのは08:14発の猪谷行き普通列車850D。
▲3両編成に見えますが、1両と2両に切り離されています。
このキハ120形は、ちょっと地味ですがラッピング車両です。トイレ増設に伴って塞がれた窓の部分には「おわら風の盆」が描かれ、その下には熊野神社稚児舞、全日本チンドンコンクール、神通川第一ダム、笹津橋、ふちゅう曲水の宴と、高山本線JR西日本区間の沿線PRのためのイラストが描かれています。それにしてもちょっと地味過ぎる。ハットリくん列車みたいにできなかったものかしら。これはこれでシブくて良いという意見もあるかもしれませんが。
▲高山本線沿線PR用ラッピングのほどこされたキハ120。
そうこうしているうちに、ようやく僕の乗る列車が3番線に入りました。08:18発の4014M特急「サンダーバード14号」です。特急「サンダーバード」に乗ったことは数あれど、上り列車に始発の富山から乗るのは実は今回が初めて。始発駅から乗るというのは気持ちの上でもなんとなく余裕があって、いいもんですな(^^)。
定刻に発車した「サンダーバード14号」は、直線の続く呉羽、小杉、越中大門の区間をがんがんとばして高岡に停車し、そのあとは金沢に向けて倶利伽羅峠越えです。前夜の冷え込みはこのあたりにもかなりの雪をもたらし、車窓には西日本とは思えないような雪景色が広がります。
▲「サンダーバード14号」に始発駅の富山から乗り込みます。
▲石動、倶利伽羅あたりの雪景色。雪がけっこう積もってる。
京都には11:09に到着。天気は晴れで、日が差しています。日本海側と太平洋側の冬の天候の典型的な違いですね。しかしさすが京都、日は照っていても冷え込みは厳しく、ホームの日陰部分はぶるると震えがくるような寒さです。僕は今回はここ京都で下車します!
▲福井から1時間22分ノンストップで走り続けて京都到着。
▲京都は日の照る晴れのお天気。しかし冷え込んでいます。