田植え直前!新緑の青森へ(その15;急行「はまなす」)
2012年5月24日、夜行列車。
いよいよこれから乗る列車の入線です。札幌22:00発の202レ急行「はまなす」青森行きです。全国に残った唯一の定期夜行急行列車です。
僕が急行「はまなす」に乗るのは、2007年7月のこのとき以来5年ぶり。前回が上りだったので、今回は本当は下りに乗りたかったのですが、いろんな事情により、今回も上りに乗る日程しか組めなかったのはちょっと残念。
前回は「海の日」の3連休が近い7月のオンシーズンだったせいか堂々の11両編成でしたが、今回は基本の7両編成……と思いきや、通常2両のはずの寝台車が3両になっていますから、寝台車を1両増結した8両編成での運行のようです。
▲この日の「はまなす」は客車8両での運転。
▲機関車との連結面に、イエローを基調にした「はまなす」のトレインマーク。
それでは5番線へ移動いたします。
前回は11両編成だったため、ホームいっぱいに停車してしまい、DD51の顔を拝めなかったのですが、今回は余裕で先頭の顔に迫ることができます。
この日の牽引はDD51-1138。先頭にはもちろんヘッドマークを掲げています。いささか汚れてはいるけれど、それも長年走り続けてきた老雄の証。汚れてはいますが、色はそれほど褪せてはおらず、イエローをベースに、はまなすの花の赤と葉の緑が鮮やかです。
▲ひとけのないホームのはずれに停車。
▲堂々とした体躯のDD51。
▲この日の牽引は函館運輸所所属のDD51-1138号機。
▲汚れはあるものの色は褪せていないトレインマーク。
この日牽引の任に就くDD51-1138号機は1975年5月22日製造で、メーカーは日立。この日の2日前に37歳の誕生日を迎えたばかり。北斗星カラーをまとっているとあまり感じられませんが、まさに老兵であります。
北斗星カラーの特徴は、金色の細帯とコクピット下の輝く星マーク。機番の横には「函」と「重」と書かれたプレートが差し込んであります。「函」は所属が函館運輸所であることを示し、「重」は重連運転を示すのでしょう。しかし「はまなす」はDD51の単機牽引。「北斗星」や「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」のような迫力ある重連運転は見られませんが、11両編成時の「はまなす」を単機で牽引する様は壮観。基本の7両編成やこの日のような8両編成を牽くのだって、かっこいいに決まってます。
▲発車時刻は刻々迫り、DD51-1138号機は前方の闇を見つめる。