ニッポンの秋を探して(その13;臼杵竹宵、雨上がる)
2011年11月5日、雨が上がった。
この日、臼杵では「竹宵」というお祭りが行われるのです。今まで一度だけ、臼杵竹宵を見に来たことがあります。2005年11月のことです。どうして僕が竹宵に、そして臼杵に魅入られたのかはその当時の記事を読んでいただくとして、今回はそれ以来6年ぶりの臼杵竹宵再訪です。
竹宵の夜の臼杵駅。
臼杵駅コンコースでは、JR九州ウオーキングの受付中。聞いてみたら事前申し込みとか必要なくてこの場でも参加でき、マップとかももらえて、要所要所では矢印による案内や係員による案内があるということなので、急遽参加することに。マップやステッカーをもらって、臼杵駅前からスタートです。
駅前周辺は竹宵のメイン会場ではないからか炉端に置かれた竹ぼんぼりは少なめ。そんな通りを歩いて抜けて、臼杵城址の下に出ます。
臼杵城址下に到達。
臼杵城址下の広場でさっそく大型の竹ぼんぼりオブジェに出会います。竹ぼんぼりそのものを使ったもの、透明のプラスチック容器に火を入れて竹と組み合わせたもの、青や赤などカラーの明かりが灯るものなどなど、工夫を凝らしたオブジェが広場いっぱいにデコレーションされています。臼杵に着くなりさっそくこんな盛大なオブジェに迎えられて、いい気分です(^^)。一つちょっとだけ残念なのは、この日は臼杵地方も夕方になって止んだもののずっと雨が降っていたらしく、地面がぬかるみになっているところもあって、少々参観しにくかったこと。まあこれは自然のなせることだからしかたないし、ぬかるみがあったってオブジェの美しさに影響があるわけではもちろんありません(^^)。
どうやって色を出すのかな。
竹を置くだけでもたいへん。
雪の結晶の一部。
「上から見ると雪の結晶の形に見えまーす!」というスタッフの呼び声に応えて、我々もゆっくりと臼杵城址の石垣の上へとのぼる道をたどっていきます。上りの道は狭い上に暗く、ぬかるんでいるところもあり、おまけに上り下りする人が多いので、なかなか前へ進むのに難儀するのですが、その上り道沿いにも竹のオブジェがしつらえてあって、時々足を止めてはそれらのオブジェに見入ります。これらのオブジェと照明に浮かび上がる城の石垣とが織りなす幻想的な光景です。
石垣の上の道沿いに。
幻想的なオブジェ。
たぶん泥で靴が汚れちゃったろうなと思うのだけれど暗くてそれも確認できないしと上り坂を歩き続け、臼杵城址の上までやってきました。ここの城址公園にも竹のオブジェが飾られ、茶の野点や地場物産の販売などが行われていました。なんにせよ、雨が上がってよかったです。竹宵は基本的に屋外のイベントですから雨が降ったら台無しです。
ここからは、さっきまでオブジェを眺めていた石垣下の広場が見えます。おおなるほど、あれがスタッフさんたちが呼びかけていた雪の結晶の形のオブジェだな。
見回せば、その広場だけでなく、市内のさまざまなところで竹ぼんぼりや竹のオブジェのほのかな明かりが揺らめいているのが見えます。竹ぼんぼりへの点火は午後5時から始まったとのことなので、2011年の臼杵竹宵はまだ始まったばかりです。
見回せば、その広場だけでなく、市内のさまざまなところで竹ぼんぼりや竹のオブジェのほのかな明かりが揺らめいているのが見えます。竹ぼんぼりへの点火は午後5時から始まったとのことなので、2011年の臼杵竹宵はまだ始まったばかりです。
▲臼杵城址公園から見下ろすと数々の竹ぼんぼりや竹のオブジェの明かりがゆらめく。