青森を拠点にのんびり秋休み(その13;「きたぐに」登場)
▲新潟を思いっきり意識した急行「きたぐに」のトレインマーク。
新潟駅2/3番線ホームでたたずんでいますと、近づいてくるヘッドライトがあります。22時半を回った頃だったでしょうか。
ゆっくりと3番線に入ってきたのは、22:58発の502M急行「きたぐに」大阪行きです。青森には6日のできるだけ早い時間に戻らなければならない、しかし5日の晩は遅くまで会食がある、どうするか。新潟に一泊して、来たときと同じように新潟から東京まで新幹線、それから飛行機にすると少なくとも午前中いっぱいかかります。しかし「ムーンライトえちご」は走ってないし、夜中の1時半まで待って新津から寝台料金を払って「日本海」や「あけぼの」に乗る気にもなれない。そこで得られた結論が「きたぐに」に乗ることだったんです。
「きたぐに」入線。
急行「きたぐに」が青森~大阪の運転から新潟~大阪に短縮されたのが昭和57年、客車列車から電車列車になったのが昭和60年のことです。青森から「きたぐに」の姿が消えて以来、この列車からは縁遠くなり、583系になってからの「きたぐに」にはお目にかかったことさえありませんでした。今回は初めて、583系の「きたぐに」に大接近です。確か小学生の頃、父親に連れられて、青森から新津まで普通列車で行き、寝台車が連結になる新潟から「きたぐに」の寝台に乗って大阪まで行った記憶がありますが、なんとそれ以来です。
Kitaguni Express。
折戸、ステップ、いい感じ。
583系が定期列車として走るのは今や全国で唯一この「きたぐに」だけ。しかも通常10両編成、多客機には増結して12両編成で走るというのですから、堂々としすぎてます(^^)。ただ、一つだけ残念なのは、カラーリングが国鉄色ではないこと。できればやはりアイボリーにブルーのラインの国鉄色でこのホームに横たわってほしいところですが、今やJR西日本色になってしまったところがまことに惜しいところ。
485系よりひと回り大きい体躯が10両でホームに入ると、圧倒されます。しかし、その大きさとはうらはらに、それに乗り込む人の姿は寂しいほどに少ないような気がします。発車時間までまだしばらくあるからでしょうか。先頭車両の10号車はクハネ581-35。どれだけの人が乗ろうが乗るまいが、じっと前を見据えて、急行「きたぐに」は発車準備完了です。
▲この日先頭に立つのはクハネ581-35。新潟駅3番線ホームにて。