Lucky Chicken Rice
▲これが「Lucky Chicken Rice」の「海南鶏飯」一人前!とライムジュース。
シンガポールで「海南鶏飯」はどこがおいしいですかと尋ねると、だいたい「威南記」、「文東記」、
「黎記」の3店が答えとして返ってくるようです。ちなみに前回の記事でご紹介したのは「威南記」のもので、その後「黎記」にも行く機会がありました。
「黎記」の3店が答えとして返ってくるようです。ちなみに前回の記事でご紹介したのは「威南記」のもので、その後「黎記」にも行く機会がありました。
しかし、「いちばんウマイのはLucky Chicken Riceだよ」と主張するシンガポール人が登場。そうと聞いたからには行かないわけにはいかない、というわけで、16日午前11時の開店を待って、オーチャード・ロードのラッキー・プラザ2階にある「Lucky Chicken Rice(中国語名は「幸運鶏飯餐館」)」へ行ってきました。
こまごました店がテナントとしてびっしりと入るラッキー・プラザの2階、縦横に走る廊下を迷いながら歩き回ると、ようやく見つけました「Lucky Chicken Rice」、おしえてくれたシンガポール人が言っていたとおり、これはなかなか見つけにくい。
やっと見つけた。
これはいかにも大衆食堂ふう。少し縦長の店内には丸テーブルなどが12、3並ぶだけで、左側の調理場には見るからにおいしそうなスチーム・チキンとロースト・チキンがぶら下がっています。開店直後ということで店内はまだ空いており、僕も店内の一角に席を占めます。メニューと言っても厨房を仕切るガラスにペンキで書かれてあるぐらいのもので、基本はチキン・ライスかチキンを載せた麺か「河粉(ホーフェン;幅広のビーフン)」。お隣のテーブルでは早くも母子連れが食事中です。
おいしそうな吊し鶏。
開店直後はまだ空いてた。
卓上には箸、レンゲ、タレを入れるための小皿、そして四種類の調味料(タレ)が置いてあります。チリソース、ショウガ汁、青唐辛子の漬け物みたいなの、そして北京ダックの味噌のような甘めのタレの四種類です。「海南鶏飯」にはショウガ汁が一般的ですが、チリソースや青唐辛子は辛党には不可欠ですし、ロースト・チキンなら北京ダック的タレのほうが合いそうです。
四種の神器的調味料。
もうすぐ昼時なので、厨房のほうもスタンバイOK。チキンとライスを一人分ずつ盛り分けて棚にずらりと並べ、注文を受けたらすぐに出せるように準備しています。そのぶん肉が冷めてしまうのがちょっと難点ですが、晩の時間帯に3、4人で来て一羽丸ごと注文してその場でさばいてもらえば熱々のが食べられそうです。
僕はまずは蒸し鶏のチキンライスとシンガポール人がよく飲むライムジュースを注文。ジュースとライスがすぐに出てきて、それからチキンスープが出ました。どれもいい味です。特にチキンスープで炊いたライスはもうそれだけでおいしいです。
そしてすぐにチキン登場。ここのウリは、看板にも記してあるように、骨なしの鶏肉が出てくるので非常に食べやすい。肉の上には香菜がぱらりと載り、スライストマトが添えてあります。ではいただきまーす。まずは肉を一口……ウマイ!! それから肉を全部ライスの上に載せて、一気にかきこみますと、これまたウマイ! ウマイよコレ。確かにシンガポール人が勧めるだけはあります。あっという間に間食して、「おばちゃん、おかわりプリーズ。今度はローストね」。おばちゃんはびっくりして「ライスもか」と聞き返しましたが、そりゃあもちろんライスもだよ。でもって、ロースト・チキンも、ウマイ。
ああ、食べた、Lucky Chicken Rice、完食した。店の名前のとおり、おなかいっぱいになって幸運になったような気がするよ。シンガポール最終日のごはん、ごちそうさまでした。
こちらロースト・チキン。
▲チキンを皿から丸ごとライスの上に載せて、ぶっかけ飯ふうに食べるとこれまたウマイ。