毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

787系グリーン車乗ってみた。(Long Summer Vacation;その8)

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▲大分駅で肩を並べた「ソニック17号」と「ソニック32号」。

 

 2018年7月8日、う♥。

 

 「ソニック17号」が終点大分駅の1番線に到着しホームに降りると、同じホーム向かい側2番線に、濃いメタリックグレーの787系列車が停まっています。これが乗り継ぐ先の13:04発の5013M特急「にちりん13号」です。その隣の3番線に停車中の885系は、13:11発の3032M特急「ソニック32号」でしょうか。

 

 「ソニック」と「にちりん」が大分駅の同じホームで短時間で乗り継げるのは確かに便利ですが、短時間過ぎて、食べ物や飲み物を調達することができません。しかし、「ソニック」も「にちりん」も車内販売はとっくに廃止されてしまってます。博多を出発する前に買い込んでおけ、ですか。乗ってから4時間後5時間後に食べたり飲んだりするものを事前に買っておけと言うのですか。大分で乗り継いでほっとひと息入れたい頃に飲みたくなるだろうホットコーヒーも博多で買っておけと?とにかく、「利用が減少したので」と乗客のせいにして、すまなそうな顔一つせず平気でサービス低下をほいほいやる最近の全国的なJRのやり方、実に勝手すぎるよ。

 

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▲臼杵に到着。知らないうちにおもしろい駅名標ができていた。

 

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▲ホームには国宝「臼杵石仏」の仏頭のレプリカがあるけど、妙に高校生が多くてよく見えん。日曜なのに。

 

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▲セメントの町・津久見。石灰石の採掘で山肌が露出した山や運搬用パイプラインが見られます。

 

 大分を発車した「にちりん13号」は、鶴崎に停車した後、臼杵に停車。最近降りる機会がないけれど、臼杵は僕が最も好きな町のひとつ。「う♥」と大書された駅名標がいつの間にかできているではないか。ホーム中程には国宝「臼杵石仏(臼杵磨崖仏)」の仏頭のレプリカと二王座歴史の道の武家屋敷の白壁か臼杵城の白壁を模した駅名標があるんですが、ホームに妙に高校生が多すぎて、よく見えんかった。日曜日なのに高校生たち、どうしたの?

 

 臼杵の次は隣駅・津久見に停車。江戸時代の1809年(文化6年)に石灰石の採掘が始まったセメントの町で、採掘で山肌をあらわにした山々や、そこから海岸近くの工場へ石灰石を運ぶコンベヤーラインなどを車窓に見ながら津久見駅へ入っていきます。臼杵~津久見の駅間距離は9.7kmも離れていて特急でも時間がかかりますが、これは臼杵市と津久見市の境界となっている長目半島とこれに連なる山々が立ちはだかっているからで、ここを「臼津峠(きゅうしんとうげ)」といい、この峠越えをするのに鉄道も道路も迂回を余儀なくされています。鉄道の方は、徳浦トンネルというトンネルで半島を貫いており、2018年までは、臼杵~津久見間のちょうど真ん中へんの徳浦トンネルを津久見側に出てすぐのところに「徳浦信号場」もありました。

 

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▲「にちりん13号」1号車グリーン車の客室入り口。「TSUBAME」のままです。

 

 ところで、この日は朝5時半に松山駅へ行ってみたらJRは動いていないというショックなできごとから、飛行機を利用するなど急遽ルートを変えて移動しているので、はっきり言ってもう疲れた。でも宮崎到着後は知人と会ったりしなければならないし、それまでにちょっと体を休ませたいと思い、「にちりん13号」はグリーン車に乗りました。「にちりん13号」は787系6両編成での運転で、先頭1号車がグリーン車。クモロ787形車両で、DXグリーン席3席、一般グリーン席14席、4人用個室が1室備わっています。一般グリーン席は通路を挟んで1人掛けシートと2人掛けシートが並び、僕は1人掛けシートの最後列6番C席に座りましたが、リクライニング角度も大きく、シートピッチも広くてフットレストに足が届かないほどのゆったりさ。大分から宮崎まで3時間ちょっとですが、これならゆっくり休んで行けます!

 

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▲1人掛けシート。リクライニング角度はこんな感じ。

 

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▲4人用個室はこんな感じ。詰めれば6人くらい乗れそう。

 

 津久見を出発し、次の駅の日代が近づくあたりから、線路は海にぐっと近づき、左の車窓からは海がよく見えるようになってきます。ただ、海岸線はそうとう入り組んでいるし、小さな島がいくつも浮かんでいるので、だだっ広い大海原が車窓に広がるという感じではありません。時々、海ではなく湖の畔を走っているんではないかと思わせるような場所もあります。そんな海岸線を津久見から20分も走ると、次は佐伯に停車します。

 

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▲車窓からは海が間近に見えるように。浅海井駅の手前、大分県佐伯市上浦のあたりか。

 

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▲海岸線が入り組み島も多いので深い湾のように見える場所も。狩生駅の手前あたりと思われます。